第5回 Ⅼ籠橋 卓典
昔ながらの古い家で、8人の大家族で生活しております。
16の部屋と台所は2(土間の台所も含めて)、トイレ3、風呂1、玄関2ケ所ありますが、腰掛ける椅子は、客用の応接間にあるだけで、あとは畳と板の間の部屋。
夏は暑く、冬は全く寒い家でもあります。
104才の祖母を中心に、祖母から見ると孫にあたる我々夫婦、曽孫にあたる息子夫婦、
そして玄孫にあたる4才の双子と1才4ヶ月の8人であります。我々の双子の娘は、2人とも土岐市内に嫁に行き、しょっちゅう、婿殿も含め、家に来ていますので、多い時は15人にもなります。
食 事時は、後ろが通れない程狭い食堂でグチャグチャ、ゴチャゴチャ。誰の器か、入り乱れ、飲んだか食べたかわからないのはいつものこと。「にぎやかでいいで すね」と、他人様はおっしゃいますが、当事者や、嫁さんは大変。離れた物置から食材を取りに行ったり、土間の台所から、食堂に昇ったり降りたり。あっち こっちにある3つの冷蔵庫から出したり入れたり。
娘達も手伝い、総出で準備やら片付け。その間、6人の孫と1匹の小犬のめんどうは誰かが・・・・?数少ない男の役割であります。
普通の日でも大変。それが10人以上の日が月に何回もあるともなれば、又、又、大変。
仕事で疲れ、家に帰っても、ガキどもの相手でくたびれ、一杯の酒がなかなか楽しめない毎日であります。
12月某日
今夜は嫁いだ長女(あずさ)、次女(あずみ)が子供を連れて、お花の稽古に来ました。
総勢13人(ムコ殿も来ると15人)月に3~5回は集まります。
12月某日
昼食、夕食は祖母が必ず、玄孫(やしゃご)の慶志朗(1才4ヶ月)の口に食べさせ
てくれます。祖母自身も口をあけながら。
11月某日
時折、次女(あずみ)のお点前で、お茶会を開きます。
孫の中で、抹茶アイスより、お抹茶の好きな子がいるんですが、、
本日は ・・・。
平成26年11月20日
祖母(英子)104才の誕生日
長いローソク1本が10才、短いローソク1本が1才でカウント。
たくさんのローソクに火をつけ、孫達が祖母と一緒に、火を消してくれました。